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(写真)
最終回に同点に追い付く特大タイムリースリーベースを放ったI LOVE ベースボール4番・梶本選手 |
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ICHIGAN
(愛知県名古屋市) |
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I LOVE ベースボール
(愛媛県松山市) |
今度はナゴヤドームに降臨だ!ドームEXTRAゲームと聞けば何を置いても駆け付ける、もはや皆様ご存知のI LOVE ベースボール(愛媛県松山市)が、今度はナゴヤドームに姿を現し、決勝ステージ進出権を懸けた禁断の一発勝負(=禁一)に挑み出た。
今回の相手は地元名古屋のICHIGAN(愛知県名古屋市)だった。この秋のマイナークラスから参戦しているICHIGANは、戦前、かの有名な愛媛のドーム荒し(!?)が対戦相手と知らされるや否や、かなり恐れて「ビビっている」や「つまらない試合になってしまう」などの弱気発言を連発。しかし、いざ当日を迎えてみると、初のドームを何ら臆する様子もなく和気藹々と楽しむ元気一杯のベンチの様子や、先発マウンドに上がった山田の好投手ぶりを見て、それがあまりにしたたか過ぎる謙遜(?)であったことがアッサリと暴かれた。
初回、いきなりI LOVE ベースボール先頭の1番・遠藤に右前安打を許し、その後二死二塁から4番・梶本に右中間へ先制タイムリーを浴びて、忽ち1点を失った山田だったが、それでも楽しそうにマウンド上一人でにこやかにしゃべりながらその回をその1点で切り抜けると、続く2回は二死満塁の大ピンチをゼロで切り抜け、3回、4回も走者を出しながらいずれも零封するなど、饒舌な舌裁き、いや、巧みなマウンド裁きで4回1失点と上々のピッチングを披露する。
対するI LOVE ベースボール先発は、もはや説明不要の大エース・別府。毎回会うたびに、つまり、年を重ねるたびに球が速くなっているこの不惑を過ぎてなお進化する大投手は、この日もキレキレのピッチング。4回を被安打1本のみに抑え、6奪三振をも奪うなど、もはやソチで銀メダルを取った葛西などまだまだ青いとばかりの快投劇を演じる。
しかし5回、突としてこの別府が葛西どころか高梨沙羅からも一言言われそうなほど急失速。ICHIGAN先頭の5番・吉田、6番・松野に連続安打を許し、さらに一死から8番・戸田にも左前安打で出塁を許して、一死満塁の大ピンチを背負う。一気に押せ押せとなったICHIGANは、続く9番・塩崎の遊ゴロの間に1点を挙げて同点に追い付くと、その後バッテリーエラーでもう1点を追加。この回遂に逆転に成功する。
見事試合をひっくり返したICHIGANは、その裏から山田に替えて2番手・松野を投入。するとこの継投を合図とばかりに、ここから今度はI LOVE
ベースボールが怒濤の反撃を開始する。四球で出たランナーを三塁に置いて、主砲4番・梶本が4年前の国母の腰パンなら絶対に脱げているほどのマン振りをすると、打球はものの見事な左越え特大スリーベースとなり、まずは同点。さらに平野に続いて平岡がメダルを決めたように続く5番・新家が左中間へのタイムリーで続き、忽ち逆転に成功する。その後一死一二塁から、今度は7番・酒井が橋本聖子団長の総括会見のような見事な締め括りの一振り。打球は凄い音と共にレフト線へ吹っ飛ぶ会心のタイムリーツーベースとなって強烈に試合を決めると、その後もバッテリーエラーなどでもう1点を追加。I
LOVE ベースボールがこの回一挙5点を奪う。
ソチオリンピックが閉幕したように、この試合もここで時間切れゲームセット。I LOVE ベースボールが豪快な逆転劇で6−2快勝し、この禁一の勝者が手にする2013秋季決勝ステージ進出権を獲得した。 |
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