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(写真)圧巻の快投で5回打者15人をパーフェクトに抑えたTIMEOUT・先発川口投手
計5回をパーフェクトに抑えたTIMEOUT先発・川口
初回に先制タイムリーを放った3番・西
2回に豪快なタイムリーツーベースを放った1番・金森
5回のピンチを凌いだ3番手・内薗
重い空気の中、中部1部決勝戦が幕を開ける
出場2年目にして初のドーム進出を掴んだFELLOWと、こちらは4年連続ドーム進出となる中部の怪物TIMEOUT。事前情報では、両チーム監督が親友同志とのことで和気藹々とした試合が予想されたが、ドッコイまるで兄弟チーム同志の対戦とは思えぬほどの重苦しい空気の中、中部1部頂点を懸けて両チームが激しく火花を散らし合った。

川口衝撃的な快投
TIMEOUT先発は20歳になったばかりと言う川口。小柄ながらマウンド上で小躍りするように勇躍する彼は実に大きく見え、投じる球はもはや見るからにタダモノでは無い。「今日は出来過ぎ」と試合後謙虚に振り返った彼は、4回を打者12人7奪三振と完璧に抑える衝撃的な快投を披露し、5回からは2番手・黒にマウンドを譲った。

初回からTIMEOUT怒濤の猛攻
対するFELLOW先発左腕・井戸田は「序盤制球が定まらず甘い球を痛打された」と振り返った通り、いきなり初回からTIMEOUT打線の怒濤の猛攻に遭う。1番・金森にフルカウントから会心の当たりをレフト前に運ばれると、続く2番・坂下にはライトに安打を許して、いきなり無死一二塁のピンチを招く。ここで3番・西の「開き直ってフルスイングした」と言う当たりはライト線を襲う鮮やかな先制タイムリー。その後も押し出しなどで2点を加え、TIMEOUTは初回計3点を奪う。

TIMEOUTの猛攻続く
続く2回にも、先頭の9番・阪野が内安打で出塁すると、1番・金森が目の覚める左中間パックリ会心のタイムリーツーベースで1点追加。その後も無死一三塁として初回先制打を放った3番・西の当たりはセンターの頭上を襲う大きな当たり。抜けていれば間違いなく大量点に繋がったこの大飛球だったが、FELLOW中堅手・清水(真)が必死の背走で見事好捕し、それでもこれが文句なしの犠牲フライとなってもう1点追加。TIMEOUTのこの回の追加点は計2点となる。

FELLOWが遂に5回反撃
このままでは終われないFELLOWは、5回、2番手・黒の代わりばなを責め、7番・菊田のライトへの会心の安打などで一死満塁の絶好機を作ると、続く8番・伊藤(俊)の当たりはよもやのピッチャーゴロ。ところが黒のバックホームした球がランナーに当たり、ボールが点々とする間に一気に二塁から代走・土淵までもが還ってFELLOWに待望の2点が入る。たまらずTIMEOUTは3番手・内薗にスイッチすると、この内薗が後続を断って、結局この回のFELLOWの反撃は2点止まり。それにしてもFELLOWは、この終盤の猛反撃や3回以降井戸田が立ち直ったことからも、序盤の5失点が大いに悔やまれた。

TIMEOUT中部王座奪還
最終回それまでサードに回っていた川口が再びマウンドに戻ると、例の小躍り快投でいとも簡単に三者凡退に打ち取って試合終了。結局計5回打者15人8奪三振なる川口の完璧な快投が光ったTIMEOUTが、見事意地の2年ぶり中部王者返り咲きを果たした。
苦しい立ち上がりとなったFELLOW先発・井戸田
背走好捕で2回の猛攻を止めた中堅手・清水(真)
5回に7番・菊田のチーム唯一の安打などで反撃
代走・土淵が二塁から一気に生還




お立ち台に上がった冨士代監督(左)と川口投手(右)

常に「全国制覇」を口にするTIMEOUTにとっては、この中部制覇は単なる通過点に過ぎないのかも知れない。それだけに、見事優勝しながらもその勝ち方に不満が残るらしく、試合後の冨士代監督の表情は終始冴えなかった。

それでもマイクを向けられるといつものゲレーロ節全開の憎めぬ大男・冨士代監督。素晴らしかった川口投手と共にお立ち台に上がり、ヒーローインタビューに応えた。

(冨士代監督)「正直今回ごりぽんズが相手じゃなくて良かった。2点取られたのが全然駄目。(攻撃も)相手投手の今日の出来からは初回に10点取らないと全国では勝てない。後でうちの選手を叱っときます。(勝利のポイントは)純平(川口投手)に尽きます。(今後の目標は)全国制覇しか考えていない。(最後にスタンドに向かって)今日はせっかく応援に来て頂いたのに、こんな結果で本当に申し訳ありませんでした。」

(川口投手)「正直自信無くマウンドに上がったが、抑えることが出来て良かった。(今日のピッチングは)元々三振を取るピッチャーでは無いので、最後みたいに打ち取るタイプ、最後に持ち味が出せた。(抱負は)監督の言う通り全国制覇を目指してチーム一丸で頑張ります。(スタンドに)これからも全国制覇目指して頑張りますので、応援宜しくお願いします。」





「総合的な力の差で負けた、完敗です。」と気丈なコメントを残したFELLOW・高橋監督。それでも終盤の見事な猛反撃など素晴らしい意地を見せただけに「うちは守りのチーム、それだけに序盤の5失点は非常に痛かった。」と無念を抑えきれない様子だった。最後に「また一から築き上げていきたい」と力強いコメントを残し、京セラドームを後にしたFELLOWは、紛れもなく次回優勝候補に大きく名を連ねることとなった。




あまりに衝撃的な快投ぶりを存分に見せ付けたTIMEOUT先発・川口投手が文句なしのMVPに輝いた


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