1回 |
表: |
Heaven's Powers先発は身長180cm、いや190cm、いやいや2m・・・は流石に無かろうが、とにかく見上げんばかりの大型右腕・金田。懐かしい8年前の'03年東京ドーム決戦でも桜ヶ丘歯科センター野球部の一員として登板したこの大投手が、立ち上がりBIG・Bの攻撃を持ち味の打たせて捕るピッチングで見事三者凡退に討ち取る。 |
|
裏: |
BIG・B先発は一目で好投手と分かるこちらも制球力抜群の三上。二死から三番・古谷に右前ヒットを許すも、直後の二盗を捕手・梅田が見事な肩で刺し、こちらも無失点となかなかの立ち上がりを見せる。 |
2回 |
表: |
BIG・Bは四番・植手からの攻撃も、金田の前に簡単に三者凡退に倒れ好機を作れず。金田危なげないピッチングが続く。 |
|
裏: |
Powersは一死から五番・高島が痛烈な中前ヒットで出塁するも、ここぞの場面で雄叫びを上げながら力投する三上の前に後続断たれ得点ならず。テンポの速い痺れるような投手戦が繰り広げられる。 |
3回 |
表: |
BIG・B七番・三上からの攻撃は、またも金田にあっさりと三者凡退に討ち取られ攻撃の糸口が掴めず。両者のスコアにゼロが並ぶ。 |
|
裏: |
Powersは二死から一番・佐藤慎が左前ヒットで出塁。しかし後続倒れ、またも無得点。毎回ヒットで走者を出すも、三上の力投の前に攻め倦ねる。 |
4回 |
表: |
BIG・Bは一番・酒井からの好打順も、飄々と投じる金田の前に出塁すら出来ず三者凡退。金田のパーフェクトピッチングが続く。 |
|
裏: |
Powersは二死から先ほど安打の五番・高島がこの日自身2本目となる安打で出塁。これにエラーが絡み、初めて得点圏にランナーを進める。しかし、ここでも三上の渾身のピッチングに後が断たれ、得点ならず。ようやく訪れた得点機を逃す。 |
5回 |
表: |
ここまで金田に完璧に抑え込まれたBIG・B打線だが、先頭の四番・植手が左前にポトリと落ちるヒットを放ち遂に出塁。その後牽制悪送球や犠打で一死三塁と絶好の先制機を迎える。一転して窮地に立たされたPowersバッテリーだったが、この局面で見事な落ち着きを魅せ、冷静に後続を討ち取って無失点。BIG・Bはようやく手にした絶好機を逃す。 |
|
裏: |
Powersは二死から九番代打・野田、一番・佐藤慎が連続ヒットで出塁し、二死一、二塁とこの回も得点圏に走者を置き、今度こそ先制すべく絶好機を迎える。しかしまたしても三上の力感溢れる投球の前にどうしても後が続かず、この回も無得点に終わる。 |
6回 |
表: |
どうしても1点が欲しいBIG・Bは一死から一番・酒井が死球で出塁。すかさず走って一死二塁とし、その後四球などで二死二、三塁として打席には今日唯一ヒットを打っている四番・植手。しかし金田のここでも落ち着いた投球の前に植手の打球は一塁ファールグラウンドへの小フライ。これをファースト稲坂が決死のダイビングで見事キャッチ。バックにも助けられ金田がまたも大ピンチを脱する。 |
|
裏: |
Powersは三番・古谷からの攻撃も、簡単にフライ3つで最後にこの日初めての三者凡退に倒れる。三上は味方の最後の攻撃に良い流れで繋げる。 |
7回 |
表: |
是が非でも1点挙げたいBIG・B最後の攻撃だったが、初回から変わらぬ金田のピッチングの前に、こちらも3つのフライに討ち取られ、敢えなく三者凡退でゲームセット。終始落ち着き払っていたかに見えた金田だが、マウンド上で大きくガッツポーズして喜びを爆発。見事な投手戦の末に、Heaven's Powersが悲願の関東初制覇、そして初の全国大会へのチケットを手にした。 |
|
|
|