|
|
インフィニート先発・植西のシンカーは実に効いた。7回を散発2安打7奪三振の無四球で完封する圧巻のピッチングを披露。 |
|
|
RUSH先発・与那覇は立ち上がりに失った1点に泣いた |
|
|
1回裏、インフィニートは1番・冨山がセンター前への会心のヒットで出塁し先制のホームを踏む |
|
|
インフィニート2番・山田(晃)は5回にもセンター前ヒットを放ち、この日2安打 |
|
|
最終回、RUSHは先頭の1番・板倉が意地のスリーベースヒットで出塁し、大反撃機を掴むも得点ならず |
|
|
投打のレベル半端ナシ。やはりインフィニートは噂通りの凄まじいチームだった。
前々回2010年度の京セラドームでの関西1部決勝に無念敗れ、悲願の関西初制覇を成し遂げるべく2年後に再びドームに舞い戻ったRUSH。
一方、前回秋予選から彗星の如くデビューし、そこから驚異の14戦負け無しでこのドーム決勝まで突き進んだインフィニート。
一昨年の忘れ物を取りに来た関西屈指の強豪と、今大会大注目の新鋭との激突は、エース・植西の好投とバックの堅守で、初回に挙げた虎の子の1点を守り切ったインフィニートが1−0シビレ勝ちで制し、瞬く間に関西王者に上り詰めた。
インフィニート先発・植西はサイド気味から様々な球種を放る、見るからに安定感抜群の好投手。見事な制球力と要所で投じるシンカーを武器に、初回簡単に三者凡退で片付ける。
対するRUSH先発・与那覇は、ザ・本格派右腕。快速球を投じたかと思えば、すかさず大きなスライダーで翻弄するなど、こちらも実に見事な好投手だが、初回、いきなりインフィニート先頭の1番・冨山にセンター前へ会心の当たりで運ばれると、続く2番・山田(晃)にはバスターを決められ、さらに一死から4番・中谷に死球を当てて、忽ち一死満塁の大ピンチを迎える。ここで5番・乗替にライトへ痛烈な当たりを浴びるも、右翼手・宮島が決死のダイビングキャッチ。美技で二死まで漕ぎ着ける。しかし、続く6番・溝端の小飛球に今度は捕手・梅田がまたも果敢に飛びつくも、無情にもグラブの手前で弾んでこれがフェアとなり、ランナー一人生還。インフィニートが忽ち1点を先制する。
1点をもらったインフィニート植西は、2回以降もRUSH打線をまるで寄せ付けない素晴らしいピッチングを披露。4回一死からRUSH2番・猪鼻にセンターへヒットを打たれてパーフェクトこそ逃すが、その後も何事も無かったかのようにアウトを重ね、6回終わって打者18人と全く危なげないピッチングを続ける。
立ち上がりに1点を失ったRUSH与那覇だが、2回からは見事に立ち直って本来のピッチングを取り戻す。誰もがエゲツナく鋭いスイングのインフィニート打線に安打こそ許すが、要所をキッチリ締めてスコアにゼロを並べ、6回裏も三者凡退に打ち取って味方の最後の反撃に望みを託す。
是が非でも反撃したいRUSHは最終回、先頭の1番・板倉がフルカウントからライト線へ意地のスリーベースを放ち、無死三塁と本日唯一のチャンスにして、尚かつこれ以上ない同点機を掴む。しかし、立ちはだかる植西の前にどうしてもランナーを返せず、後続が悉く内野ゴロに倒れてゲームセット。結局初回に挙げた虎の子の1点を最後まで守りきったインフィニートが1−0シビレ勝ちで勝利し、見事初出場にしていきなり関西王者に就く偉業を成し遂げた。 |