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5回に唯一のピンチを背負うも、それ以外は完璧だったARUYO東海先発・菅原投手 |
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Heaven's Powers先発・金田投手は肩や肘の痛みを押して4回を粘り強く投げたが3失点 |
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3回裏、二死一三塁から4番・岡部の一打がセンターのグラブを弾きARUYO東海が先制 |
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4回裏、先頭の6番・鈴木がこの日自身2本目となる安打で出塁し、その後生還、ARUYO東海が駄目押しの3点目を奪う |
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5回表、Heaven's Powers8番・野田が二死二塁からチーム初ヒットを放ち好機を広げるも、得点ならず |
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結婚しました―――― 開口一番そう言い放った菅原は、幸せ太り全開だった。3年前から体重が20kgも増えたとのことで、当時とはまるで姿形が変わっていた。
しかし、ひとたび東京ドームのマウンドに立てば、そこにいたのはやはり元通りの菅原だった。キレ、コントロール、テンポ、全て3年前と変わらず素晴らしい菅原のままで、この日の決勝の相手Heaven's Powersの強力打線を流石のピッチングで見事1安打完封。
打線も8安打で3点を奪うなど、投打に圧倒したARUYO東海が、翌日同じ東京ドームで行われる全国大会行きの切符を力強く手繰り寄せた。
ご存知無い菅原―――――
ARUYO東海先発は、ご存知2009、2010関東MVPの菅原。いや、明らかに3年前とは体型が違い、むしろ我々が存じ上げていない菅原だったが、初回からアクセル全開にテンポ良く三者凡退に打ち取り、変わらぬ健在ぶりを披露する。
何か違う金田―――――
対するHeaven's Powers先発は、こちらもご存知2011関東MVPの金田。いつも穏やかな笑顔を絶やさない金田だが、この日の彼は立ち上がりからやや表情が硬めで、何かが違う様子。本人は一言も言わなかったが、どうやら余程身体に無理が出ていたらしく、毎回得点圏に走者を許す厳しいピッチングを強いられるが、流石に粘り強く2回まで無失点に抑える。
アルヨが先制―――――
3回裏、ARUYO東海は先頭の9番・小林が内野安打で出塁、その後死球などで二死一三塁とし、4番・岡部の左中間への当たりがセンターのグラブを弾いてランナー一人生還、遂に均衡を破る先制点を奪う。さらに二死一三塁からディレードスチールを敢行、これがうまく決まってもう1点を追加し、この回計2点のリードを手にする。
アルヨ容赦なくダメを押す―――――
先制したARUYO東海は、続く4回裏も先頭の6番・鈴木が自身2本目のヒットで出塁すると、さらに7番・清水もセンター前ヒットで続き、バントで送って一死二三塁と容赦なく攻め立てる。すると、金田は堪らず制球を乱し、続く9番・小林に死球を与えると、さらに続く1番・矢野にもまさかの連続死球を当て、痛恨の押し出し。ARUYO東海がダメ押しとなる大きな追加点を手にする。
Powers唯一の好機―――――
菅原の前になかなか好機に恵まれないPowersだったが、5回表、先頭の5番・稲坂の右中間へのヒット性の当たりが、ライト・内ノ倉の超美技に阻まれるも、二死から8番・野田がチーム初ヒットを左前に放つなど、菅原攻略の兆しを徐々に見せ始める。しかし、この日唯一の好機となった二死一三塁も、菅原の前に後続倒れ、この回もスコアにゼロを並べる。
Powers2番手・大塚凌ぎに凌ぐ―――――
前の回に3点をリードされたPowersは続く5回から2番手・大塚にスイッチ。しかしARUYO東海打線は攻撃の手をまるで緩めず、この大塚をも攻めに攻めて、特に6回には無死満塁の絶好機を作るも、大塚は完全に開き直って窮地を切り抜け、いずれも凌ぎに凌いで味方の反撃に望みを繋ぐ。
菅原圧巻の完封―――――
反撃したいPowersだったが、結局5回以外は菅原の前に好機を作ることが出来ず、最後も無念のダブルプレーでゲームセット。見事な1安打完封勝利でチームに3年ぶり3度目の関東制覇をもたらした菅原が、自身3度目の関東MVPに輝き、ARUYO東海が翌日の全国大会へと駒を進めた。 |