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BRONZE先発・村田は貫録のピッチングで3回を1安打無失点に抑える |
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2回表、一死満塁から8番・平井がレフトへ先制タイムリーを放ったのを合図に、BRONZEはこの回一挙5点を挙げる |
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2回裏、二死から8番・山内がヒットで出塁するも、MONSTA打線はこのヒット1本に抑え込まれる |
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MONSTA先発・佐藤は2回にBRONZEの猛攻に遭うも、以降は立ち直って5回までの3イニングを零に抑える |
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6回表、二死二三塁から2番・末澤がライトへ火の出るようなタイムリーを放ち、BRONZEが試合を決定付ける |
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昨年の日本チャンピオンBRONZEと一昨年の日本チャンピオンMONSTAとの豪華激突となった2015中部1部決勝戦。
両チームが共に遠路遥々引き連れた大応援団の大声援に包まれ華やかに始まった試合は、2回表に8番・平井が一死満塁から先制タイムリーを放つと、さらに続く9番・市原も連続タイムリーで続くなど、BRONZEが序盤から一挙5点のリードを奪う。
終盤6回にも、二死二三塁から2番・末澤に6点目となるタイムリーが飛び出し、試合を決定付けたBRONZEは、投げては、日本一投手・村田が3回を1安打無失点に抑え、以降は2番手・後藤、3番手・余語、4番手・平塚、5番手・川田が1イニングずつを無安打零封する豪華完封リレーでMONSTA打線をシャットアウト。
投打に圧倒したBRONZEが見事6-0完封勝ちを収め、2010年のTIMEOUT(三連覇)に続く2人目の中部二連覇を達成した。
昨年、西武ドームでの全国大会で、大会史上初のドーム柵越え弾を披露した捕手・井坂は、ド派手なシューズを履いてベンチで戦況を見つめていた。つまり、どうやら彼は出場する気すらなかったようだ。替わって出場した平井が扇の要として豪華投手陣を好リードし、打っても先制タイムリーの殊勲打を放つなど大活躍するから、このチームの選手層の厚さには驚嘆させられる。
大柄な井坂と比べると、決して躰は大きく無い平井だが、彼の手にかかるとホームベースと二塁ベースとが非常に近く感じる。イニング間の投球練習終わりにたった1球ずつだけ放る球は、あっという間に二塁へ着弾。その凄まじい強肩からも、この大事な試合のスタメンマスクを任された意味が良く分かった。
相変わらず攻撃陣は、誰もが凄まじいスイングから強烈な当たりを連発。投手陣においても、5人の投手が1安打完封リレーする盤石ぶりと、もはやBRONZEの投打には付け入る隙が見当たらない状態。前人未踏の全国二連覇が、試合後早くも今井監督の視界には鮮明に映ったことであろう。それ位、彼らの強さが殊更際立つゲームだった。
敗れたMONSTAにとっては、この日は特別な試合だった。主力選手がこの試合を最後に引退。彼らに花を添えるべく、最後までチーム一丸となって戦ったが、日本チャンピオンの圧力に無念屈した。
試合後、早川監督を筆頭に多くのメンバーから、チームを離れる選手への思いが涙ながらに寄せられた。改めて彼らのチームワークの高さを痛感。大会随一の団結力を武器に、また彼らはすぐにも再びドームの舞台に舞い戻るであろう。 |