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イーグルス先発・後藤は初回の大ピンチを零で切り抜けるも3回に捕まり2失点でマウンドを降りる |
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初回の大ピンチを切り抜けたイーグルスは直後の2回表に先頭の5番・安芸の安打などで一死満塁の絶好機を掴むが得点ならず |
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3回裏、一死一三塁から4番・土井がレフトへタイムリーを放ち、V GAMBLERSが先制 |
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V GAMBLERS先発・斎藤は尻上がりに調子を上げ、被安打3で完封勝利 |
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5回裏、V GAMBLERSは二死二塁から8番・久山にランニングホームランが飛び出し試合を決定付ける |
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秋2部に優勝して2年連続ドーム進出を決めた前回2014関西2部覇者イーグルスと、春2部に優勝して3年ぶりのドーム切符を掴んだ2012関西2部準優勝V GAMBLERSとで行われた2015年度関西2部決勝戦。
この日京セラドームで一斉開催された関西・中部両ドーム決戦の皮切り第1試合として行われたゲームは、3回裏にV GAMBLERSが一死一三塁から4番・土井の先制タイムリーなどでこの回2点をリードすると、5回には8番・久山が左中間へのランニングHRなどでさらに3点を追加してダメ押し。
投げては先発・斎藤が、尻上がりのピッチングで、3安打9奪三振完封。V GAMBLERSがスコア5-0完封勝利で待望の関西2部初優勝を勝ち取った。
序盤は嫌な展開だった。初回、エラーや四球などでいきなり二死満塁の好機を掴んだが、イーグルス先発・後藤にここをゼロで凌がれると、続く2回はあっさり三者凡退に倒れるなど、相手に流れが傾きかけていた。
しかし、3回に風向きが変わる。先発・斎藤が逆に表の相手攻撃を初の三者凡退に打ち取ると、これでV GAMBLERSが一気に上昇気流に乗る。直後の裏の攻撃で、先頭の1番・大島がセンターへ鮮やかにチーム初ヒットを放つと、続く2番・山本がセンターへの安打で続き、一死から主砲4番・土井が初球をレフトへ先制打。5回には8番・久山が2点ランニングHRを放つなど、まさに斎藤の逆三凡が流れを引き寄せたと言っても過言ではない。
5回を投げて3安打完封した斎藤だが、その間、実に9つもの三振を奪った。9つのうち、4回の三者連続を含む8つが空振り三振。そのうち5つを最後スライダーで仕留めたから、この日の彼の変化球のキレが如何に凄まじかったかが良く分かる。試合後『思いのほか三振が一杯取れて、野手の方にヒマな思いをさせた』と嘯いた斎藤だが、それも納得の見事なピッチングで、チーム待望の関西2部初優勝の立役者となった。
大会史上初となる“2部での連覇”を狙ったイーグルスだったが、それは叶わなかった。2回には5番・安芸や8番・美原の安打などで一死満塁と斎藤を攻め立てたが、後が続かずそこをゼロに抑えられると、以降はチャンスらしいチャンスを掴むことなくゲームセットを迎えた。
試合後の高田監督は流石に言葉少なで、彼のトレードマークである笑顔も一切・・・見られた。笑顔はあった。つまり、次の1部ドームへ向けて、しっかりとファイティングポーズを取っていたから、イーグルスの関西二階級制覇の実現は近そうだ。 |