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準決勝第2試合 決勝戦


1回表、二死三塁からジュネス4番・角谷がライトへ会心の先制タイムリー
僅か1点リードで迎えた終盤6回表、3番・宮林が中越に2点ランニングホームランを放ち、待望の追加点
先発・松本はノーヒットノーラン目前の快投劇でチームの決勝進出に貢献
全国二連覇中のBRONZEを直前の中部1部決勝戦で劇的に退けた中部代表・ジュネスと、今年10年ぶりの関東制覇を果たしこれが全国初出場となる関東代表・T-Fiveとの激突となった全国大会準決勝第1試合。

T-Fiveは関東MVPの田中、ジュネスはエース・松本を先発に立てて始まった試合は、1回表、二死三塁から4番・角谷がライトへタイムリーを放ち、ジュネスがいきなり1点を先制する。

しかしその後は田中と松本の壮絶な投げ合いとなり、共に三者凡退の山を築いて、どちらもホームが果てしなく遠い素晴らしい投手戦が繰り広げられる。

再び試合が動いたのは終盤6回表、四球で出た走者を二塁に置いて、二死から3番・宮林がセンターオーバーの特大2点走本塁打を放ち、ジュネスに貴重な追加点が入る。

さらにジュネスは7回表にも、6番・水谷、7番代打・村岡、8番・松前の3連打でダメ押しとなる4点目を挙げて試合を決定付ける。

結局松本は初回に許した僅か1安打のみに抑え込む快投でT-Five打線をシャットアウトしてゲームセット。

エースが好投し中軸が打点を挙げるなど、投打に圧倒する形で4-0完封勝利したジュネスが、まずは全国決勝進出を勝ち取った。
1回裏、T-Five3番・正岡が右中間へのヒットで出塁するも得点ならず
先発・田中は6回3失点も気迫の投球で終盤まで壮絶な投手戦を演じる
最終回に登板した2番手・河田は強烈な3連打を浴びダメ押し点を献上


2009年、2013年の過去2度のドーム出場の際に、いずれも先発マウンドを任された松本。

今年はベンチに姿こそあるものの、中部決勝で先発どころか途中からも出て来る素振りすらなく、「怪我か?衰えか?それとも監督との確執か!?」と勝手に訝ったが、この全国大会準決勝で満を持して登場する。

不惑を超え、3年前と比べると色々な意味で貫録が出て来た彼だが、以前と変わらぬ、いや、過去2度を遥かに上回る快投劇を演じたから、怪我でも衰えでも何でも無かった。

最後まで一人で投げて、許した安打は初回の僅か1本。与えた得点はゼロ。4回以降はまさに独壇場で、面白いように三者凡退の山を築いた松本。「彼はピッチングを分かっており、安心して見れる」と試合後に絶大な信頼を口にした奥川監督。確執など、とんでもない勘違い。松本は今も変わらずジュネスの大エースだった。


関東決勝では、終始気迫の籠った鬼の形相で投げ、しばしば女房役・木原を叱咤鼓舞する場面が目に付いた田中。

しかしこの日の彼の顔には、時折笑顔がこぼれた。

今日まで怒られ過ぎたからかどうか、この日の木原は送球がイップス気味で、「またそれを叱られるのでは!?」と見ている側は肝を冷やしたが、木原自身はお構いなしに田中に駆け寄り、積極的にコミュニケーションを図る。

木原に試合後に話しを聞くと、いつも本当に一生懸命に試合を分析していることが良く分かるが、田中への進言にもそれが随所に盛り込まれているのであろう。

大きな舞台を通じて、捕手として着実に成長する木原。強敵との真っ向勝負の戦いの中、彼を見る田中の表情は実に柔らかいものだった。


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