両名門チームが激突 |
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史上初の地区三連覇へ向けて必勝を誓う王者TIMEOUTと、まさかの予選敗退もまさに不死鳥の如くここドームまで這い上がって来たごりぽんズ。共に04年来の出場を誇り、中部軟式野球界にその名を燦然と輝かせる両名門チームが、晴れの京セラドーム決勝戦の舞台で激しく火花を散らし合った。
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対照的な立ち上がり |
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まずマウンドに上がったのはTIMEOUT先発・山崎。前回MVPの怪物吉本をセンターに配す意外な布陣に正直驚かされたが、山崎の投じる球を見てなるほど納得。吉本に負けず劣らずの見事な素材、そのストレートたるやGBN随一と言えよう。のっけから圧巻の奪三振ショーを披露した若き山崎は、涼しげな顔で簡単に初回を三者凡退に斬って取った。
対するごりぽんズ先発は佐々木。ベテラン然とした風格を漂わせる、美しきフォームの投手らしい投手だが、こちらは対照的に立ち上がりに苦しみ、四球を重ねていきなりあろうことか無死満塁の大ピンチを招いてしまう。しかし迎えた中軸を相手に、ポン、ポン、ポンとフライ3つで瞬く間にゼロ封。ピンチになると人が変わる佐々木、タダモノでは無い。
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TIMEOUT再三の逸機 |
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初回に大好機を逃したTIMEOUTだが、その後も2回、3回と猛烈に攻め続ける。特に2番・神田、3番・西が再三出塁して好機を演出するが、中軸を迎えると豹変する佐々木の前に、またしても例のポン、ポン、ポン・・・フライ3つでいずれも逸機。佐々木、やはりタダモノでは無い。
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遂に試合動く、鬼頭采配ズバリ的中 |
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対するごりぽんズも豪腕山崎の前にゼロを重ね、両者膠着状態のまま迎えた4回表、遂に試合が動く。4番・元藤の自身2本目となる安打などで二死2、3塁としたごりぽんズは、ここで鬼頭監取り憑かれたようにフラフラと現れ、代打・楠本をコール。見るからに人の良さげな楠本、突然の指名に嫌な顔一つせず(当たり前か)打席に立つと、にこやかに左中間を真っ二つ!!「そら見たことか」と、したり顔の鬼頭監督をよそに、楠本にこやかにサードに滑り込んで、これすなわち大殊勲の先制2点タイムリースリーベース。ズバリ鬼頭采配的中、遂にごりぽんズが均衡を打ち破った。
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ややこしくも神懸かり的な鬼頭采配 |
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続く5回にも1点を追加したごりぽんズは、6回二死からまたも鬼頭監督フラフラ出てきて代打・鬼頭(武)をコール。鬼頭だらけ(4人!)のごりぽんズ、鬼頭が鬼頭をコールする、実にウグイス泣かせのややこしい采配(?)ではあるが、これがまたもや神懸かり的にズバリ!鬼頭(武)、見事右中間にヒットを放つと、これが駄目押しの4点目に繋がる。
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ごりぽんズ悲願の中部制覇達成 |
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立ち上がり相当苦しんだ佐々木だが、4回以降完全に立ち直り、終わってみれば強力TIMEOUT打線を完封。最後TIMEOUTは冨士代監督自らバットを握るなど必死の代打攻勢に出たものの、願い届かずゲームセット。その瞬間ごりぽんズ悲願の中部初優勝が歓喜と共に成就した。 |