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東日本代表・T-Fiveが、2年前に目前で逃した日本一の座を、当時と同じナゴヤドームで遂に手中に収め、長らく中部の地に留まったGBNチャンピオントロフィーを、6年ぶりに関東へと持ち帰った。

同じく初の日本一を狙った西日本代表・FELLOWとの決勝大一番は、エース・田中がいきなり初回に3連打で先制を許すなど、苦しい展開を強いられた。4回にも2番手・大木も連打を浴びて1点を失い、いよいよ万事休したかに思われたが、直後の7番・佐藤の殊勲の同点打で見事に試合を振り出しに戻して、最後は抽選勝ちをもぎ取った。

出場15年目で遂に悲願の全国制覇を達成したT-Five。全国大会MVPには、文句なしで殊勲打の佐藤が選出された。






1回表、3番・佐藤正の右中間へのタイムリーでFELLOWが1点を先制する
4回表、一死から左中間への安打で出塁した4番・寺田がその後に生還し、リードを2点に広げる
先発・不破は3回無失点と好投するも4回に二死球と制球を乱し、同点打も浴びる
東日本王者・T-Fiveと西日本王者・FELLOWとの激突となった、2018年度の日本一を決める全国決勝戦。

1回表、FELLOWは1番・冨田将、2番・冨田英が連続安打で出塁すると、さらに3番・佐藤正が右中間へタイムリーを放ち、T-Five先発・田中からいきなり鮮やかに1点を先制する。

その後は見事に復調して2イニングを連続三者凡退に抑えた田中だったが、T-Fiveは4回から2番手・大木をマウンドに送ると、大木が代わり端に4番・寺田、5番・伊藤に連打を浴びるなどで1点を失い、FELLOWのリードが2点に広がる。

追加点を奪われ、万事休したかに思われたT-Fiveだったが、それまでゼロに抑え込まれたFELLOW先発・不破が直後の4回裏に突として制球を乱して二死球を出したと見るや、一死一二塁から7番・佐藤がセンターへ鮮やかにタイムリーを放ち、守備が乱れる間に2人目の走者もホームに返って、遂に執念で試合を振り出しに戻す。

その後は両チームともに決め手を欠いてスコア2-2のままゲームセット。その後の抽選により、T-Fiveの勝利で試合終了を迎えた。
T-Five先発・田中は立ち上がりに先制を許すもその後の2イニングを連続三者凡退に抑える
4回から替わった2番手・大木も代わり端に1点を失う
4回裏、一死一二塁から7番・佐藤が殊勲のタイムリーを放つと、守備が乱れる間に同点の走者もホームを駆け抜ける


劣勢の中、大きな躰の佐藤が鮮やかな一振りで試合の流れを変えた。

見事な殊勲打にも関わらず、『なかなか点数が取れない中、後輩たちが頑張って繋いでくれた』と、まずはチームメイトを労った佐藤。

さらに、『サインを出す監督の表情を見て、絶対に何とかしたかった』とのこと。監督の心情をも慮る実にハートフルな大漢である。

この人情味溢れる佐藤が、『関東でも強い相手と闘って来たが、やはり今日の相手が一番強かった』(小宮監督)、『とても強い相手だった』(黒木主将)と皆が口を揃えた強敵を退ける殊勲打で、チームを全国初制覇に導いた。

最後に、この喜びを誰に伝えたいかと尋ねてみた。恵まれた体躯を屈めるようにしてしばらく考え込んだ後、彼の口から出た答えは「両親」だった。


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