ＧＢＮ全国草野球大会

4年ぶりの全国決勝舞台となった京セラドーム大阪で、関東代表・スタイガーが遂に前人未到の全国大会3連覇を達成した。

もはや説明不要の3年連続同一カードとなった中部代表・それいけホーマーズとの頂上決戦は、今年もまた息詰まる投手戦となり、そして昨年同様4回裏にスタイガーの先制で試合が動いた。

スタイガー先発・塩味は、立ち上がりの二死三塁のピンチをゼロで切り抜けると、そこから一気にギアを上げて5回無失点の力投を魅せる。打線もそれに応えるべく、5回裏に前回MVPの4番・間渕が犠飛を放ってもう1点を追加すると、塩味の後を受けた染谷、森が仲良く1イニングずつを三者凡退に抑えて、スコア2-0で試合終了。昨年同様鮮やかな完封決着で、スタイガーが見事3年連続日本一を射止めた。

ほぼ四半世紀となる24年の大会史の中で、誰も成し得なかった全国3連覇を、スタイガーが遂に手にする歴史的幕切れとなった今大会のMVPには、5回無失点の好投でチームを勝利に導いた塩味投手が満場一致で選ばれた。



1回表それいけホーマーズは二死から3番・遠藤（一）が四球で歩き、二盗三盗と先制のホームに迫るも、後続倒れて得点ならず		立ち上がりの二死三塁のピンチを凌いだスタイガー先発・塩味は、その後は危なげないピッチングで5回無失点と試合を作る



それいけホーマーズ先発・木村は、2回に二死満塁のピンチを背負うも、気迫のピッチングでゼロで切り抜ける		3回に登板したそれいけホーマーズ2番手・大野は、相手の1番からの好打順を三者凡退に抑える



4回裏、2者連続安打で出塁した5番・柿間が、その後の相手エラーの間にホームを駆け抜け遂にスタイガーが先制		続く5回裏も、一死一三塁から4番・間渕のセンターへの犠飛でスタイガーに追加点が入る



6回からマウンドに上がったスタイガー2番手・染谷が、1イニングを鮮やかに三者凡退に抑える		最終回のマウンドを託されたスタイガー3番手・森も、見事に三者凡退に抑えてゲームセット

#30　小西監督

3連覇はなかなか険しい道だった。MVPの塩味はナイスピッチング。長いイニングを全然失敗なく抑えてくれた。今日投げた3人皆文句の付けようがない100点のピッチングで、出来ることなら3人全員にMVPをあげたいくらい。次の目標は本来4連覇と言いたいが、そう簡単には行かないので、また一つずつ積み重ねてもう一回戻って来ます。
ナイガイボールは山がしっくり指にフィットしてすごく使いやすかった。今後使っていきたいと思います。

#22　塩味投手（MVP）

先制点を与えないよう、とにかく目の前のバッターを抑えることを意識して投げた。3連覇は素直に嬉しい。次も勝てるように頑張ります。
ナイガイボールは粘り気があって滑らない印象でした。

#13　間渕選手

3度目なので相手投手陣がえげつないことは分かっており、今日も素晴らしかった。（チーム初ヒットは）ホームラン狙いは捨て、センター返しを意識した。次4連覇に向けて一戦一戦勝っていきたいと思います。
ナイガイボールはいつも使っているボールと全然遜色なく非常に扱いやすかったです。

#1　村上選手

（好守連発は）眩しい照明に備えて、今朝ブルーベリーを食べて来たから。初めて試合する京セラドームが僕のことを待っていてくれた。昨年はケガで出場出来なかったが、今年出場して3連覇出来て良かったです。
今日は打撃はうまく行かなかったが、ナイガイボールだからこそ守備ではいい感じに捕球出来ました。

#12　森投手

真っ直ぐも変化球もとにかく一人一人低めに集めて打ち取ることを意識した。抑えられて良かったです。
普段使っていないナイガイボールだったが、違和感なく投げられました。

前人未到の全国3連覇を目論む日本王者・スタイガーを相手に、九州勢初の全国制覇を狙う青葉運送は初回3番・瓦田のタイムリー二塁打で颯爽と1点を先制し、忽ち会場はGKの空気に包まれる。

負けられないスタイガーは2回裏に8番・水越の3点本塁打で意地の反撃に転じると、そこから一気に打線が噴火して、3回は3番・阿部に満塁本塁打、4回は2番・川崎に2点三塁打、5回は途中から3番に入った伊藤に3点本塁打が飛び出すなど、合計21得点もの大量点を叩き出す。

投げては三瓶、濱野の継投で、青葉運送打線を初回の1点のみに抑えて試合終了。投打で王者の貫禄を魅せたスタイガーが、昨年同様豪快に全国決勝の切符を手中に収めた。

#30　遠藤監督

今年こそは！で挑んだが、勝てる気がしない。相手はバッティングが良く、ピッチャーを育てるのも上手。3回目だから親しみが湧いて、コノヤローとならずに野球を楽しんでしまった。いや、皆楽しく出来て良かった。でも悔しくて一週間は尾を引くと思う。チームが出来て39年目になるので、来年こそは日本一取ります。
ナイガイボールは結構引っ掛かりが良かった。何故公式球であまり見ないのか分からないくらい良かったです。

#33　上村主将

率直に悔しい。今まで2戦2敗、知っている打者投手が沢山いて、絶対に負けたくなかった。それでもドームで皆で楽しく野球出来たのは最高の思い出。周りから良いチームと思われるようなチームを目指して頑張ります。
ナイガイボール？今日ボール違ったんですかッ！？（普段使いとの違いが分からないくらい違和感がなかった）

#3　遠藤一選手

（初回の盗塁2つは）悪い流れにならないよう強気で走った。負けはしたが、やはりドームは良かった。チーム創設39年目、来年こそは初の日本一取りたいです。
（6回に相手の追加点を阻止するセンターからの見事なバックホームは）握りが滅茶苦茶だったが、それでもナイガイボールはグリップが効いてスピンをかけることが出来たので、失速しないワンバウンドを投げることが出来ました。

#47　木村投手

監督や首脳陣を優勝させたかったが、相手が強かった。（2回の満塁のピンチは）最後スライダーが左バッターの膝元に決まってくれたので、三振で切り抜けることが出来ました。
ナイガイボールは、指にまっすぐかかりやすかった。スライダーもうまく変化してくれて、使いやすいボールでした。

#16　大野投手

いつも調子悪いが、今日は良かったです。
普段使っているボールに比べて、ナイガイボールは縫い目が少し高く、引っ掛かりが良かった。スライダーもストレートも両方なげやすかったです。

是が非でも3度目の正直の舞台に進みたいそれいけホーマーズは、初回から打線が奮起し、二死からの4番・堀部、6番・宇佐美のタイムリーで2点を先制する。

3回にも1番・尾口の走本塁打で1点を追加したホーマーズがこのまま主導権を握るかに思われたが、丁度10年ぶりの全国決勝切符を目指すRUSHが、4回表に二死から8番・福永のタイムリーで反撃に転じる。

1点差に詰め寄られた6回裏に再び4番・堀部のタイムリーで突き放したホーマーズは、最後もRUSHにまたも1点差に詰め寄られるも逃げ切ってゲームセット。白熱の接戦に4-3で競り勝ったそれいけホーマーズが、リベンジ誓う全国決勝舞台行きを決めた。

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